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馬券の選び方 競馬で儲けることを目的として書かれている本にはおよそ3種類ある。 1.データ、統計を提示し、それを予想の補助とすることを目的としている本 2.スピード指数、パーシャル指数、オッズ理論、高本式など勝ち馬を探す方法を提示している物 3.倍掛け、モンテカルロ法など勝ち馬を探すのではなく賭け方(基本的には賭け金を変化させる)を提示している物である。 それぞれについてコメントさせていただく まずデータである。データと言えばI氏があまりに有名である。彼が儲けているかいないかは皆さんのご想像にお任せするとして、彼がテレビで「こういうタイプの馬は10頭出て来たことがありません」とか「こういうタイプは過去連を外したことがない。絶対だ」とか言うのを聞くたびに、「10頭も来ていないならそろそろくるのでは?」「そろそろ連を外すのでは?」と思ってしまう。 次はスピード指数である。速い馬は速い。その考え方は理解できる。しかし、短距離のレースならともかく長距離のレースではペース次第で走破タイムは大きく異なる。さらに馬場による差も大きい。確かに補正する方法も考えられているようだが、十分とは思えない。 オッズ理論はオッズの変化をみて勝ち馬を探す方法である。正直この方法が良いか悪いかまだ私には分からない。ただこの方法はあくまで厩舎側または競馬にとても詳しい人が特別な情報を持っていることを前提としている。 最後に倍掛け及びモンテカルロ法である。この方法は実はコンピューターでシュミレート可能である。実際に一番人気の馬の単勝を買い続けた場合にどうなるか検討をしてみた。 条件1:配当は平均300円(100円から500円でランダムに変わる) 条件2:一番人気の馬が勝つ確率は1/配当に回収率(任意に変化させる)を乗じた物とする。 条件3:掛け金は100円から始まり配当をみながらそれまでの累計負け金を取り返しさらに少しプラスになるようにする。的中したら100円から繰り返す。 これらのルールの元に1000レース分繰り返す。 結果は次の条件を考慮しなければ儲かります。 掛け金がいくらでも払える。 掛け金がいくらになっても配当は変化しない。 ただし回収率、つまり一定の掛け金での回収率が100%を越えていれば上記の条件は考慮する必要はありません。 しかし、たとえば回収率が75%の時では、平均で最高100万円位賭けなければならないときがあります。それでも儲かるのはせいぜい数万円で、回収率は101%を越えません。そこで新たに掛け金は10万円までと言う制限を付けるとたちまち儲かることはなくなります。賭け方を変える方法においても、重要なのは回収率が100%を越える馬をえらび続ける方法が必要であると言うことです。
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