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シミュレーションの罠(2003.12.6)

シミュレーションの罠とは
 PC予想のため、データを蓄積していき数年分のデータがたまると
 「シミュレーション」が出来るようになります。
 たとえば、武豊がサンデーサイレンス産駒に乗った場合、すべて買うと儲かるか?とか
 前走2着馬で3番人気以下だった馬をすべて買うと儲かるか?とか・・・・
 前走5着以下で、その前走1番人気だった馬をすべて買うと儲かるか? みたいに・・・。

 あまり単純だと(条件が少ないと)、サンプルは多いですが、なかなかプラスにはなりません。
 そこでだんだん条件を厳しくしていきます
 武豊がサンデーサイレンスに乗って、前走3着以内だった場合とか
 前走2着馬で3番人気以下だった馬でさらにコース代わりがある馬とか
 前走5着以下でその前走人気が1番人気で、出走間隔が3週間以内の馬とか。
 そうすると、ある条件でプラスになってきます。

 そこで「やったー!、必勝法を見つけた」と思って
 その条件で馬券を買い始めたとしても、なかなかプラスになりません。
 私はそれを「シミュレーションの罠」と呼んでいます。

シミュレーションの罠の原因
 ここでシミュレーションの罠に陥っている原因を考えてみます。
 ・超大穴馬券が含まれている。
 ・全体サンプルが少ない
 ・他の要因が影響している

まず超大穴馬券が含まれている場合です。
これは言うまでもありません。超大穴が含まれていると、その当りだけでプラスになってしまいます。
たとえば単勝100倍の馬券はたまに出ますが、その騎手はそのあと100連敗してもほぼチャラです。

全体サンプルが少ない
全体サンプルが少ない場合は、中穴でも上記の超大穴馬券と同じことが現れます。

他の要因が影響している
これは当たり前ですが、・・・。武豊ではなく馬主や、厩舎が主因だった場合です。これは検証は
難しいです。

シミュレーションの罠を防ぐには
いろいろ考えましたが次の方法が有効だと思っています。
1、月バラシ
通年でプラスになるような条件を見つけたら、月バラシをしてみることです。
そこで各月ごとの収支を計算し12ヶ月中7ヶ月以上でプラス収支なら良いと思います。
2、年バラシ
今度は年度ごとにシミュレーションを層別します。
理想的には、すべての年でプラスなら良いですが、80%以上の年でプラスになる必要があると思います。
3、最大無視
そのシミュレーションの中でもっとも配当が良かった場合を、無かったことにします。
残ったものでも収支プラスなら有望です。
4、頭きり
そのシミュレーションの中で配当が大きいものの頭を切ります。
たとえば3000円以上の配当のものはすべて3000円として計算するのです。
それでも収支プラスなら有望です。

1−4すべてを満足する条件を見つけられれば、その方法はかなり有望だと思います
(私は見つけていません)


追記
良い条件を探す場合、シミュレーションする期間と、検証する期間を分けて、調査するほうが良いです。
たとえば2000年から2002年のデータでシミュレーションし、良い条件を見つけたら、
2003年のデータで、とりあえず検証してみてプラスになるか調査する方法です。
いきなり過去すべてのデータでシミュレーションするのは、これからの儲けを保証するものではないと思います

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