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オッズ理論について(2004.8.20) オッズ理論なるものが話題になっています。Webでちょっと調べてみましたが、色々な流儀があるようです。 代表的なものを紹介させていただくと、 ・単勝オッズと複勝オッズのアンバランスを見る。単勝オッズに比較して、複勝オッズが異常に売れている(オッズが低い)場合、複勝の大量買いが入ったと判断。その馬を軸とした馬連、3連複で勝負。 ・オッズを時系列で調査、オッズが急に下がった場合、大量買いが入ったと判断し、その馬(馬券)は有力視する。 ・単勝オッズに比較して、馬連オッズが低い場合(人気がある場合)。2着以内の可能性が高いと判断、 複勝、2着付けの馬単などで勝負。 などである。 しかし、この理論の根底に流れているのは ・特殊情報を取得し、絶対自信のある馬券を大量買いする人がおり、その馬券は確かに当たる。という思想です。 このような人が実在するかどうか私は知りませんが、 少なくとも、昨年の宝塚記念でヒシミラクルの単勝を当てた人は、あのレースにおいては該当していたといってよいでしょう。 さて、オッズ理論の良し悪しは別にして、この方法は、かなり知られるようになってきました。 そうなると、絶対自信のある馬券を大量買いする人(以後、スーパー予想屋とよぶ)も それなりの対策をする必要に迫られているのではないでしょうか。 スーパー予想屋は、他の人に同じ馬券を買われると損(儲けが減る)なので、 他の人が同じ馬券を買わないようにするにはどうしたらよいか考えると思います。 多分、次の3つの対策を考えるのではないでしょうか? A法:出来るだけ早いうちに、大量買いを行い、オッズを落とす。 利点:他の人がオッズが低くて手が出せない(特に少額買いの人) 欠点:オッズ理論の餌食。逆に乗られる可能性あり B法:出来るだけ締め切り間際に大量買いを行う。 利点:オッズ理論に乗られることが無い。 欠点:少額買いの人を牽制出来ない。 馬券を買い損なう可能性がある C法:オッズをみながら、影響を与えない範囲で、複数回に分けて馬券購入 利点:時系列タイプのオッズ理論には見破られにくい。 ある程度他の人をけん制できる。 欠点:複数回購入は面倒 多分A法は、オッズ理論が広まった今では、利点より欠点が目立ち、あまり行われていないのではないでしょうか? おそらくB法、またはC法を行っているのだとおもいます。 さて、再びオッズ理論側に戻りましょう。 まずオッズ理論を実践するには、 スーパー予想家のB法、C法を潜りぬけ、その購入を見破らなければなりません。 さらに、別の問題点は異常オッズが起きる要因が、他にもかなり多くあるということです。 たとえば、単勝が異常に売れる場合があります。いわゆる人気馬というものです。 最も良い例がハルウララでしょう。 ハルウララの単勝が異常に売れているからといって、ハルウララから馬単を買う人はいないと思います。 ハルウララほど極端ではないにしても、古くはハイセイコー、ちょっと前のオグリキャップ。最近ではダンスインザムードなども単勝が異常に売れる馬ではないでしょうか? 下級条件線では、いわゆる共同馬主の馬(マイネル、タイキ、シティ、シルクなど)の馬は 単勝や複勝オッズが異常に売れている場合が多いです。 また、気性に問題のある馬。最近ではファインモーションなども複勝に比較すれば単勝オッズは低いですし(単勝に比べて複勝オッズが高いともいえる)。 極端な逃げ馬(ツインターボ、サイレントハンターなど)も同様の傾向があります。 スタートもよく、位置取りも良いのですが、決め手の甘い馬は、単勝に比較して複勝が売れる場合が多いです。 そういうわけで、異常オッズが本当にスーパー予想屋のせいで発生しているかどうかは、それなりに検証する必要があります。 オッズを時系列で調べたり、レース前にオッズを調査するのは私にはしんどいので(最近は自動的に判断するソフトもあるらしいですが)、オッズ理論を実践するつもりはありませんが、最近話題でもあるし、それなりに面白そうなので調査、見解を述べさせていただきました。 地方競馬(大井、川崎)では使うかもしれません。
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